介護施設における災害対策の重要性が増しています。ただ、施設管理者や事務責任者の多くの方は、重要性を認識していても何をすればよいのか悩んでいるのではないでしょうか。BCPの義務化や災害時の医療的ケアなど、解決するべきことばかりです。
その介護施設における災害対策の解決手段として、弊社はソーラーシェルター™とモバイルクリニック™をご提案いたします。
この記事では災害対策の悩みを解決していただけるように、介護施設の災害対策における問題点や解決手段などを解説しました。ぜひ最後までご覧ください。

介護施設が抱える災害時の悩みとは

介護施設における災害対策の問題点は、備蓄品の保管場所や災害時における医務室の確保です。
大量の備蓄品をどこに保管するのか、医療依存度の高いご利用者様へどのように災害時に医療的ケアを提供するのか、災害時の悩みは尽きません。

備蓄品の保管倉庫がない

備蓄品の置き場所は災害対策における悩ましい問題の一つです。東京都帰宅困難者対策条例によると備蓄品の目安は3日分、大規模災害を考慮すると7日分必要だと訴える方々もいます。
また、ご利用者様の食事形態にあわせて様々なタイプの非常食が必要です。そのため、一般的な家庭や施設よりも多くの備蓄品が必要だと考えられます。
さらに、夏は暑く冬は寒い日本の自然環境下では、一般的な防災備蓄倉庫で水や非常食などが衛生的に問題なく保存できるのかという心配もあります。フロアごとに部屋ごとに少しずつ備蓄品を保管し、日頃から確認している施設があるかもしれません。
ただ、実際に災害がおき混乱している状況で、どこにどの備蓄品があるかを瞬時に判断して行動することは難しいでしょう。必要な備蓄品を一ヵ所に管理することが適切といえます。

参照:東京都帰宅困難者対策条例

医務室の確保が死活問題

災害時においても介護施設はご利用者様へ医療的ケアを提供しなければなりません。ただ、設備の損壊やその危険性などを考慮すると、建物内の医務室を使用できないことも想像できます。そのような状況では、ご利用者様へ適切な医療的ケアを提供できません。また、体調不良のご利用者様の待機場所や、薬・医療機器の保管場所などにも困るのではないでしょうか。大規模な災害時では119番すらつながりません。行政の支援も遅れることが想像できます。災害時は医療的ケアの拠点となる医務室を確保し、ご利用者様へ普段通りとはいかなくても最低限の医療的ケアを提供する必要があるのです。

介護施設は災害時の対策が求められている

令和3年の介護報酬改定で業務継続計画(BCP)の策定が義務付けられました。3年間の経過措置期間があり令和6年までの余裕はありますが早急な対応が必要です。厚生労働省が義務づけたBCPは、自然災害型と新型コロナウイルス感染症型の2つのタイプがあります。BCP作成のポイントは次のとおりです。

自然災害型BCP

  • 正確な情報集約と判断ができる体制を構築
  • 自然災害対策を「事前の対策」と「被災時の対策」に分けて、同時にその対策を準備
  • 業務の優先順位の整理
  • 計画を実行できるよう普段からの周知・研修、訓練

引用:介護施設・事業所における自然災害発生時の業務継続ガイドライン

新型コロナウイルス感染症型BCP

  • 施設・事業所内を含めた関係者との情報共有と役割分担、判断ができる体制の構築
  • 感染(疑い)者が発生した場合の対応
  • 職員確保
  • 業務の優先順位の整理
  • 計画を実行できるよう普段からの周知・研修、訓練

引用:介護施設・事業所における新型コロナウイルス感染症発生時の業務継続ガイドライン

上記の対応で介護施設のお役に立てる設備がソーラーシェルター™とモバイルクリニック™です。次章で詳しく解説します。

コンテナが災害対策の悩みを解決する?

業務継続計画(BCP)やほかの介護施設よりも一歩進んだ災害対策をするためにも、ソーラーシェルター™とモバイルクリニック™の設置をおすすめします。

平常時は防災備蓄倉庫、災害時には仮設の対策本部に

ソーラーシェルター™は耐久性と居住性を兼ね備えており、防災備蓄倉庫に適した建築用コンテナです。ソーラーシェルター™の特徴は次のとおりです。

  • 建築用コンテナに「太陽光発電+蓄電設備」を標準装備
  • 防災だけではなく日常的に使える機能も追加できる
  • 遠隔対面サービスで色々な相談が可能

ソーラーシェルター™は太陽光発電と発電した電気を蓄えられる蓄電機能を搭載しているため、電源がない場所や停電時でも電気が使用できます。災害時にはソーラーシェルター™内に災害対策本部を設置し、災害対応の陣頭指揮にあたることも可能です。また、日常的に使用できる機能も追加できるため、災害時だけではなく平常時でも有効にご利用いただけます。

災害時には仮設の医務室になる

モバイルクリニック™は災害時に仮設の医務室として利用できる建築用コンテナです。災害時でもご利用者様の医療的ケアの拠点として安心してご利用いただけます。モバイルクリニック™の特徴は次のとおりです。

  • 建築基準法適合の建築用コンテナで災害や悪天候でも利用できる
  • 施設の要望にあわせた設置や機能の追加ができる
  • 感染症流行時のゾーニングができ介護施設のクラスターを防げる

ソーラーシェルター™と同様に耐久性を備えているため、地震や台風といった悪天候に耐えられる頑丈さを備えています。また、感染症専門医が監修しており、感染症流行時のゾーニングにも対応できます。外部に空気を漏らさない陰圧設備を備えているため、感染源の拡大を防ぎます。モバイルクリニック™が敷地内にあるだけで、ご利用者様の災害への不安は軽減され、毎日安心して生活していただけます。モバイルクリニック™は「医療体制の充実」を言葉だけではなく、形として伝えられる建築用コンテナです。

平常時も有効に利用できる

ソーラーシェルター™とモバイルクリニック™は、災害時だけではなく平常時も有効にご利用いただけます。

カラオケや音楽鑑賞などのレクリエーションに

ソーラーシェルター™には太陽光発電と備蓄設備が装備されています。太陽光発電の電気を使用しカラオケや音楽鑑賞などが実施でき、施設のレクリエーションの種類を増やすことも可能です。太陽光発電の電気はレクリエーションだけではなく、エアコンや冷蔵庫などの電源としても使用できます。また、コンテナの内側外側のデザインにもこだわれるため、カフェ風のデザインにすることで、ご利用者様にカフェタイムを楽しんでいただくことも可能です。コンテナの外に椅子を配置すれば、テラス席のあるおしゃれなカフェを簡単にオープンできます。

ミーティングや仮眠室としての利用も

複数のコンテナの組み合わせやトイレ・窓の配置も自由にできるため、会議室やミーティング室としての利用が可能です。施設内にスペースがなく、いつも場所探しに困っているという施設には有効にご利用いただけます。また、スタッフの休憩室や仮眠室としても利用でき、職場環境の改善にも役立てていただけます。コンテナとしての利用ではなく、一般的な部屋として様々な目的でご利用いただける建築用コンテナです。

医療・介護現場での移動型簡易施設として活用可能

介護施設の災害対策における悩みと解決方法などについて解説いたしました。災害対策はBCPの義務化で必要に迫られて行っている施設があるかもしれません。しかし、ほかの施設・事業所よりも一歩進んだ災害対策を行うことで、ご利用者様や利用希望者様からの信頼を得られます。その方法の一つとしてソーラーシェルター™とモバイルクリニック™をご利用いただければ幸いです。

▼モバイルクリニック™の機能や特徴についての詳細はこちら!

▼ソーラーシェルター™の機能や特徴についての詳細はこちら!