「施設内での有効活用可能面積が限られているため、簡易的に診療スペースを追加したい……」

「直近の感染対策として、衛生面でも対策万全な診療スペースを確保したい……」

このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

今回は、「発熱外来コンテナ診療所モバイルクリニック™」の特徴について、対象設備の取り扱い初学者にもわかりやすく解説していきます。

「移動可能型簡易施設について、目的や活用方法など、理解を深めたい」という方は、このページを読み進めていただければと思います。

医療用コンテナ「モバイルクリニック™」の5つの特徴

医療用コンテナ「モバイルクリニック™」は、悪天候にも耐えうる頑強さとモビリティ、感染対策機能を備えており、感染リスクを最小限にする環境を実現します。

移動可能な簡易診療所である一方で、日本の建築基準法をクリアした堅牢さを兼ね備えているため、医療・介護施設としての業務に安心感を付与できます。以降は、この医療用コンテナ「モバイルクリニック™」の特徴についてご紹介します。

患者と医療従事者の接触を必要最小限に

モバイルクリニック™の目的は、医療従事者の感染リスクを最小限に抑えることです。このため、患者と医療従事者の入り口を分け、対面での医療行為を可能としつつ接触を可能な限り減らすよう設計されています。感染症専門医の監修の元で設計しているため、考えられる対策を盛り込んだ製品となっています。

前室を設け、自動靴カバー、非接触型消毒器を設置し、ウイルスの室内持ち込みの低減を図っています。十分な対策を施すことで、感染するかもしれないといった不安を軽減し、安心して受診することができるため、満足度の向上にもつながります。

空気清浄システムを標準搭載した安心設計

モバイルクリニック™では、標準搭載設備として、ゼネラルエア社の陰圧システムを備えています。陰圧システムとは、室内の空気を、フィルタを通して外気へ廃棄することで、室内を陰圧に保つものです。

室内を陰圧にすることで、室内に空気が流れ込む気流となるため、外部から取り込む空気の場所を工夫することで、患者と医療従事者との気流が混じらないよう調整しています。また、紫外線殺菌装置によりウイルスや細菌の殺菌・不活化を行い、より安心できる設計となっています。

機能拡張などカスタマイズが可能

周辺地域に配慮したデザインにしないと設置が難しい。そんな場合でも、モバイルクリニックなら外側のデザインをカスタマイズ可能です。景観条例などがあっても、色やデザインの変更が可能で、周辺環境・住民などへの配慮をしつつ、施設の開設が可能です。

また、外側だけでなく、内側もカスタマイズ可能で、作業導線に合わせたドアや窓の配置変更、トイレやエアコンの追加など、業務内容に応じて柔軟に対応が可能です。必要に応じて、ガラスや壁面を抗菌・抗ウイルス仕様のフィルムシートを用いて機能追加することもでき、より安心な設計をプラスすることが可能です。

建築基準法に準拠した高耐久設計

JIS、日本の産業規格の鋼材で作成されたコンテナであるため、非常に頑丈であり、日本の建築基準法を満足するため、建築物として登録することが可能です。従来の移型簡易施設では、屋外用テントなどのイメージがありますが、快適性が低く、急な雨風をしのぐには不安が伴います。

一方、モバイルクリニック™であれば、先ほどご説明した通りの基準を満たし、季節を問わず安全・快適で長寿命な環境を確保できます。このような安全・快適な性能を備えつつ、既存の物流システムを使って、安価に移送が可能です。国内はもちろん、海外への配送も可能なため、国内外の需要に応じた柔軟な対応が可能です。

標準用途以外の活用法も

モバイルクリニック™は災害時に仮設の医務室として利用可能ですが、平常時でもこれまでご紹介した安全・快適で日本の建築基準法をクリアする性能を活かした、標準用途以外でのご利用もできます。

例えば、クラスター防止の観点から、介護施設の面会室として利用可能です。本来の利用方法だけでは、稼働率が気になるという場合、ご紹介した標準用途以外の使い方を参考に、施設での有効活用方法を検討すると、よりよい導入効果が得られるかもしれません。

医療・介護現場での移動型簡易施設として活用可能

ここまで紹介してきたように、モバイルクリニック™は、医療従事者の感染リスクを最小限に抑えることを目的に設計・製造されており、移動型簡易診療所として利用することを想定されています。このため、患者と医療従事者の入り口を別にし、陰圧システムで気流をコントロールすることで、物理的な接触と、間接的な接触の両面からアプローチして、感染症専門医の監修の元、感染リスクを抑えています。

また、施設の規模や設置場所に応じてカスタマイズが可能な仕様となっており、窓の配置やトイレの追加など、患者に配慮した設計変更ができるよう工夫されています。このような快適性と安全性を備えたモバイルクリニック™ですが、その名の通り、既存の物流システムを使った移送も可能です。

ご紹介した標準用途以外にも活用できる用途は多様なため、工夫次第で患者とスタッフ両方の満足度向上に役立つかもしれません。

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