現在、日本では高齢化に伴い終末期のQOLをどのように保つのかということが課題になっています。その中でも食べる・話すといった機能は、質の高い日常生活を送るために欠かせない機能です。

これらの機能を維持するためは、日頃から口腔ケアを行い口腔内に生じるトラブルを予防する必要があります。

終末期では、免疫力の低下や薬の副作用などにより、様々な口腔トラブルが発生する

終末期では、免疫力の低下や薬の副作用などにより様々な口腔トラブルを引き起こします。
例えば、栄養状態が不良の場合、口腔内が乾燥します。その結果、唾液が減少しう蝕や歯肉炎、味覚障害や嚥下障害などの原因になります。

また、抗がん剤を使用している場合、免疫力の低下により口腔カンジダ症やヘルペスウイルスなどによる口内炎などの口腔感染症の原因となります。

以上のように終末期には様々な口腔内トラブルを引き起こすリスクがあり、これらの問題を予防するためには口腔ケアが非常に大事になってきます。しかし、多くの場合、終末期の方は、全身の疼痛や悪心・嘔吐、呼吸困難など様々な症状を抱えています。

そのため、口腔ケア自体が患者さんの身体的な疲労感を高めてしまうことがあります。このような点から終末期の患者さんに対する口腔ケアは、身体的な負担を与えない範囲で効率よく行う必要があります。

終末期では、体力的な面から長時間にわたる口腔ケアを行うのは難しいのが現状です。
そのため、終末期の口腔ケアは短時間で効率的に行う必要があります。また、口腔粘膜が脆弱化しているため口腔粘膜に刺激を与えない器具を選択する必要があります。

このような終末期特有の問題を抱えている口腔内を清掃するためには、以下の3つの点から抗菌タオル製造機(おしぼり機)FIND(以下、FIND)は非常に有用です。

なお、FINDの詳しい仕様については、こちらの製品ページをご確認ください。

また、FINDの抗菌おしぼりが口腔内のケアに使用できることについて、詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

有用ポイント01 FINDは感染症の予防に有効

FINDに使用している抗菌液には、誤嚥性肺炎を引き起こす原因菌の1つである緑膿菌に対する抗菌作用を有しています。同様に口腔カンジダの原因菌に対しても抗菌作用を有しています。FINDを用いて口腔ケアを行うことで口腔カンジダや誤嚥性肺炎を予防することができます。

有用ポイント02 FINDを使うことで口腔ケア時の不快感を軽減できる

終末期を迎える人の中には、抗ガン剤などの影響で悪心や吐気を訴えたり、薬の副作用で口腔粘膜が傷つきやすくなっていたりする場合があります。そのため、口腔ケアを行う際は、吐き気を引き起こさないために匂いが付いておらず、口腔粘膜を刺激しないような肌触りの良い口腔ケア用品が理想的です。

FINDに含まれる抗菌液は無臭であり悪心・嘔吐の症状のある人に対しても問題なく使用することができます。更に、FINDは100%の天然植物繊維で作られているため、傷つきやすい口腔粘膜に対しても問題なく使用することができます。

有用ポイント03 安全性が高い

終末期では、体力の低下から嚥下機能が低下していることが多く誤嚥しやすい状態にあります。FINDは、湿り気を調節することができ、余計な水分を制限し安全に口腔ケアを行うことができます。また、抗菌タオルに含まれている消毒液は大豆から生成したアミノ酸が主成分であるため口腔内に対しても安全に使用することができます。

以上のようにFINDを使用することで、口腔内感染を予防しつつ終末期の方に対し不快感を与えることなく口腔ケアを行うことができます。

病院・介護施設の現場におけるFINDの具体的な使用方法

初めに基本的な口腔ケアの行い方を説明します。

基本的な使用方法

口腔ケアは、口腔内の汚れが咽頭方向に垂れ込まないように坐位で行います。ベッド上で行う際は30度程度頭部を挙上し、頭を左右のどちらかに向けて下面に唾液が貯留するようにします。口腔粘膜に麻痺がある場合は、麻痺がない方を下にします。その後、FINDのおしぼりを用いて歯牙や口腔粘膜の清掃を行います。この時、口腔内の汚れを奥に押し込まないように奥から手前に清掃します。

次に状態別に口腔ケアで注意する点を記載します。

状態別の使用方法

口腔乾燥や痂皮(かひ)の付着がある場合

口腔乾燥がある状態で口腔ケアを行うと口腔粘膜を傷つけ出血の原因となります。そのため、口腔ケアを行う前に水分量を多めに調節したFINDを用いて口腔粘膜を湿潤させます。痂皮がある場合も、おしぼりを用いて痂皮の部分を湿潤させます。そうすることで口腔粘膜を傷つけることなく痂皮を取ることができます。

悪心・嘔吐がある場合

嘔吐のリスクがあるので食前もしくは食後2時間程度空けて口腔ケアを行います。また、人によっては上あごや舌の奥の方に触れるだけで嘔吐反射が起こる人もいます。FINDを用いてこれらの部位を清掃する時は、上あごや舌の奥の方まで清掃することは避け、要介護者の様子を注意深く観察しながら口腔ケアを行いましょう。

免疫力が低下している場合

ご自身の歯牙が残っている場合は、歯ブラシや歯間ブラシ等を用いて口腔清掃を行います。その後、FINDを用いて口腔粘膜を清掃します。FINDにはカンジダ菌に対する抗菌作用があるので、カンジダの好発部位である舌や頬粘膜は丁寧に清掃するようにしましょう。また、義歯もカンジダ菌が増殖しやすいため、FINDを用いて義歯も清掃するように心がけましょう。

終末期の口腔ケアに貢献|医療・介護施設などで効果を発揮

終末期の口腔内は様々なリスクを抱えています。しかし、定期的に口腔ケアを行うことでこれらのトラブルを抑え、終末期におけるQOLを維持することができます。
FINDは、終末期の方に対して安全に使用することができ、様々な口腔トラブルを防止するのに大変有用です。終末期の口腔ケアにFINDを活用されてはいかがでしょうか。

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