2022年4月の道路交通法の改正に伴い、これまで緑ナンバーの「一般貨物自動車運送事業」車両に義務付けられていた乗車前の酒気帯び検査が、白ナンバーの車でも一定台数以上使用している事業者にも義務付けられることになりました。
この改正道交法は、4月からは目視で、10月からは検知器を用いての検査が必要となるため、検知器を導入して各社体制を整えられています。ちなみに検査結果記録は1年間保存する必要があります。
ドライバーの感染症対策が裏目に。
アルコール検知器はアルコール消毒NG
導入後検査を始めた企業ではある問題が多発したようです。それは検知器からのコロナウイルス感染を防ぐためのアルコール消毒が、検知器を反応させていたようで、多くの企業では正確な検査ができなかったようです。
アルコール検知器協議会(J-BAC)によると、「誤検知ではなく正常にアルコールを検知している結果」とのことですが、アルコール検知器はその機能上、測定者の周囲に漂ってい微量のアルコールにも反応するため、アルコール除菌スプレーや除菌シート、次亜塩素酸消毒液等の使用はできるだけ避けて欲しいとのことです。
- アルコール消毒液や次亜塩素酸消毒液を使用しての機器拭き上げ
- アルコール消毒をした手指から気化したもの
- アルコール消毒をしたデスクなどから気化したもの
さらに万が一、上記を使用された場合には、以下のような問題が発生する可能性が示唆されています。
- 無飲酒時でも、周囲雰囲気中や測定者周りのアルコールに反応して数値が出る場合があります。
- 高濃度のアルコールに検知器が反応してしまった場合、正常状態に戻るまでかなりの時間を要する場合があります。
- 高濃度のアルコールや次亜塩素酸消毒液の影響を受けた場合、検知器(センサ)の耐久性、精度にも影響し、機器が故障する恐れがあります。
安全運転管理者用の作業マニュアル例をご紹介
アルコール検査前に手指を消毒する場合
- 十分に換気した環境で、もしくはアルコール検査とは別の環境で消毒してください。
- アルコールを一切含まない製品で手指消毒を行ってください。
※手指消毒液は高濃度のアルコールが含まれているため、大気中にアルコールが残留すると、検査時にアルコールを検知する可能性があります。
※ジェルタイプの場合、アルコールが揮発するまでに時間がかかる可能性があるため、アルコール検知器を使用する前に手指を十分に乾燥させてください。
アルコール検査時
- 十分に換気をした環境で検査を行ってください。
ストロー ホルダーをご利用の場合
- 感染予防のため、複数人での使用を避け、毎回交換して洗浄することを推奨します。
アルコール検知器の保管時
- アルコールを含む除菌剤などの近くにアルコール検知器を置かないでください。検査時にアルコールを検知した数値を表示したり、数値がゼロに戻りにくくなったりする可能性があります。
アルコール検知器を洗浄消毒する場合
- マウスピースやストローホルダーは、中性洗剤で洗浄、もしくはアルコールや次亜塩素酸で消毒し、その後、水で洗い流して十分乾かしてから使用してください。
- アルコールを一切含まない製品で拭き上げてください。
- アルコール検知器の本体を、アルコールを含む除菌シートや布で拭き上げた場合は、完全に揮発させてから使用してください。
- 次亜塩素酸ナトリウム(0.05%以下)を使用して拭き上げた場合は、誤検知の可能性は低いです。次亜塩素酸ナトリウムを長期間の使用した場合、検知器に劣化や腐食などの悪影響を及ぼす可能性があります。
アルコール検知器の正確な測定方法に貢献|医療・介護施設などで効果を発揮
『ケアツールIggy』で提供している「抗菌液ニュークリーンスター」であればアルコールを一切含まず、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)を不活化させることができますので、検知器の性能に影響を与えず、確実な感染防御と正確な検査を両立させることが可能です。
さらに、乾燥後の抗ウイルス効果が保持できますので、検査後の拭き上げの頻度を減らすことができます。
衛生機器でコスト削減を検討されている方は、こちらからお気軽にご相談ください。