病院や介護施設において、シーツやタオル、患者衣などのリネン類は、毎日多くの使用と洗濯を繰り返します。特に高齢者や免疫力の低い方が多く利用する介護施設では、感染症の拡大防止と利用者の快適性を両立させるために、リネン管理の在り方が重要な課題となっています。
本記事では、感染対策の観点からの洗濯チェックポイントと、利用者目線での快適性評価の基準を明確にし、施設運営に役立つ実践的な情報をお届けします。
感染対策上のチェックポイント:安全な洗濯環境のために
感染症対策において、リネンの洗濯プロセスは見落とされがちですが、感染拡大を防ぐうえで非常に重要な要素です。以下のポイントを押さえておくことで、施設内の安全性を高めることができます。
01 不潔と清潔の導線分離
洗濯前の汚染リネン(不潔)と洗濯後の清潔リネンが、同じ空間・導線で交差していないかをチェックしましょう。動線が明確に分離されていない場合、再汚染のリスクが高まります。
02 洗濯温度・消毒条件の確認
ウイルスや細菌の除去には、80℃以上で10分間などの高温洗濯や、適切な化学消毒が必要とされます。一般家庭用洗濯機や小型業務用機器ではこの基準を満たせないことが多く、設備選定が重要です。
03 感染性リネンの個別処理
血液、便、嘔吐物などで汚染されたリネンは、密封可能な専用袋に入れて処理する必要があります。他の洗濯物と一緒に処理してしまうと、施設全体への感染リスクが広がります。
04 洗濯作業員の感染予防策
リネンの仕分け・投入・取り出し時には、手袋・マスク・エプロンの着用を徹底しましょう。また、洗濯作業後には必ず手洗い・手指消毒を実施することが基本です。
05 リネン保管環境の衛生管理
洗濯後のリネンは、密閉された清潔な保管庫に収納する必要があります。開放棚や不衛生な倉庫に保管されていると、再汚染のリスクが高まります。
利用者目線での快適性評価基準:清潔だけでなく、安心と心地よさを
感染対策に加え、リネンは直接肌に触れるものだからこそ、利用者が快適に過ごせる品質も求められます。以下の基準をもとに、リネンの快適性を見直してみましょう。
01 肌ざわりの良さ
高齢者の皮膚は乾燥しやすく敏感です。硬いタオルやゴワゴワしたシーツは肌トラブルの原因にもなります。柔軟剤の使いすぎも逆効果になることがあるため、適切な量で調整することが大切です。
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02 匂い・香料のバランス
洗濯後のリネンが生乾き臭や強すぎる香料をまとっていると、不快感や頭痛、アレルギーを引き起こすことがあります。無香料や低刺激の洗剤を選ぶことが、利用者への配慮につながります。
03 しみ・汚れの残り
見た目の清潔感も利用者の安心感に直結します。目立つ汚れやシミが残っていると、清潔感を損ない、心理的な不快感を与える可能性があります。
院内洗濯と外部委託の比較
項目 | 院内洗濯 | 外部リネンサプライ |
---|---|---|
衛生管理 | 管理が難しい(感染リスク高) | 専門的な洗浄・消毒体制あり |
コスト | 一見安価に見えるが、維持費・人件費がかかる | 一定のコストで安定供給 |
作業負担 | 職員の業務負担が増える | 作業軽減・本来業務に集中可 |
トラブル対応 | 設備故障時の代替が困難 | 代替対応が迅速 |
品質・快適性 | バラつきが出やすい | 安定した品質を保ちやすい |
安全・快適なリネン管理は、信頼される施設づくりの第一歩
病院や介護施設におけるリネン管理は、単なる洗濯業務ではありません。感染症の拡大を防ぎ、利用者に快適な環境を提供するための、重要なケアの一部です。
感染対策の基準をクリアし、利用者の立場に立った運用ができているかどうか、今一度チェックしてみましょう。必要に応じて、外部のリネンサプライ業者との連携も視野に入れることで、より安全で快適な施設運営が実現します。
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