労働人口の減少が深刻化し、福祉現場で働く人々の負担は増加の一途をたどっています。さらに2019年から感染拡大した新型コロナウイルスの経験がある現在の現場では、「感染症への対応力の向上」と「もし感染症が発生した場合であっても、 利用者に対して必要なサービスが安定的・継続的に提供する体制構築」が求められています。そこで今回、福祉現場を取り巻く現状と、考えうる打ち手について見ていきます。

2025年問題、増加する福祉現場の負担

2025年頃には団塊の世代が75歳以上に達するため、医療業界の業務が増大するといわれる2025年問題。

診療報酬改定の結果検証に係る特別調査(平成28年度実施)によると、医師が負担感が大きいと感じる業務には、本来の業務以外の文章作成(例:診断書、診療記録及び処方箋の記録(44.7%)が挙げられています。また、看護師の回答に目を向けてみると、医師とは異なる側面での問題が起こっていることが示されています。

その改善に向けて、政府は医療制度改革を急進的に行っています。具体的には、ICT(情報通信技術)を活用した遠隔地でのカンファレンス参加に加え、自宅での勤務も可能になるなど、抜本的な規制緩和が進んでいます。

人手不足が原因で起こる安全・衛生面の問題

看護師の場合、患者と向き合う業務以外に次に示すような業務で大きな負担感が示されており、多くの時間を取られている実態が見て取れます。

・事務的業務 42.8%
・寝具やリネンの交換、ベッド作成 36.7%
・環境整備 31.5%

ここでいう「患者と向き合う業務」とは、患者への付き添いや行動の見守りといった行為を指します。その他にも、食事や排せつ、入浴の介助、口腔の清拭といった多様な業務があり、短時間で済むこともあれば、個別に時間をかけて対応する必要があるものまで様々です。

看護師の方が時間に追われてしまった場合、患者の安全面・衛生面の問題が表出化することが懸念されています。吐しゃ物の拭き残し一つとっても、院内・施設内における集団感染の原因になり得るため、業務効率化が常に求められています。

同様に、人手不足に陥る介護業界にも多くの共通項が見られます。労働条件や待遇、拘束時間、賃金問題といった業界固有の問題が山積みとなっており、これらが人手不足に更なる拍車をかけています。

政府はアジア各国からの人材を受け入れるなどの対策を取っていますが、いずれも即効性は期待できません。だからこそ、看護師や介護士が「現場レベルで直面する問題」への具体的な打ち手が必要といえるでしょう。どの福祉現場においても、スタッフの業務負担を軽減しながら、安全・衛生面を担保するための業務効率化対策が求められています。

福祉現場の負担を軽減する対策

ケアツールIggy』で提供している、抗菌タオル製造機『FIND』というディスポーザブルタオル機を用いることで、現場の業務負担を減らしつつ、安全・衛生面の業務効率化対策としては、次の3つが考えられます。いずれも現場の課題を直接解決することを念頭に置かれたものです。

対策01  清拭業務の簡略化

1つ目の対策は、タオル等で身体を拭く清拭業務の簡略化です。清拭では直接皮膚に触れるからこそ、細心の注意を払う必要があります。例えば、パット交換やオムツ交換の際、尿路感染症にならないよう陰部洗浄を行いますが、抗菌タオル製造機(おしぼり機)FINDがあればボタン1つで、「清潔で、柔らかく、温かい使い捨て抗菌タオル」がすぐにつくれるため、またボトルによる水洗浄が不要になり業務を簡略化できます。さらに抗菌タオルで拭くことで抗菌効果が持続するため、よりレベルの高い衛対策も可能です。

対策02 清拭の効率化

2つ目の対策は、清拭を効率的に進めるための観点です。自社洗濯やリースタオルの場合、温かいタオルで清拭を行うにはお湯を沸かしたり、ホットボックスにタオルを湿らせて丸めて入れるなど、準備が必要となりますが、抗菌タオル製造機(おしぼり機)FINDがあればボタン1つで、「清潔で、柔らかく、温かい使い捨て抗菌タオル」がすぐにつくれるため、夜間失禁などで急な対応が必要な場合でも被介護者を待たせることなく対応が可能です。洗濯などの事前準備を不要にすることで、清拭が効率化できます。

対策03 清拭のディスポ化

3つ目の対策は、自社洗濯やリースタオルなどの回収タオルをディスポ化することです。自社洗濯では消毒・洗濯、リースタオルでは回収まで保管する必要がありますが、抗菌タオル製造機(おしぼり機)FINDがあればボタン1つで、「清潔で、柔らかく、温かい使い捨て抗菌タオル」がすぐにつくれるため、使用後はパットやおむつと一緒に捨てるだけでOKです。タオルをディスポ化すれば、使用済リースタオルが回収されるまでの間に発生するニオイを回避することもできるため、施設の環境面を考えても望ましいといえます。現場スタッフのストレスを軽減する上でも、ディスポ化は重要です。

▼抗菌タオル製造機『FIND』の特徴

  • 最高温度95℃までの1℃単位での温度調整や1cm単位での長さ調整、湿り度合いの調整によって用途に合わせて使用できる
  • 大豆アミノ酸を主成分としたアルコール不使用の専用抗菌液によって、身体・口腔ケアにも使用できる
  • ユーカリ100%のレーヨン素材で肌にやさしい
  • 保守管理サポートによる定期メンテナンスで故障や不具合を防げる

詳しい製品情報は、こちらからご確認ください。

抗菌タオル製造機(おしぼり機)FINDで負担軽減・感染症予防にも!

リネンなどのタオルを扱っているならば、それらを専用のクロスに代替することで、被介護者や患者の快適性を損なうことなく介護・介助の負担を軽減することができます。抗菌タオル製造機(おしぼり機)FINDで使用する抗菌タオルはしっかりとした厚みがあり丈夫さをもつため、リースタオルからの切り替えも可能です。

加えて、大豆アミノ酸成分の抗菌効果を付与できるため、清潔で尿路感染症などの予防にもつながることも大きなメリットです。製品選びの際には、排泄後の拭き取りがしやすく、1枚でしっかり拭き取れるちょうど良いサイズを選ぶことがポイントですが、FINDでは1cm単位で長さを設定できるため、コスト削減にも大きな効果を発揮します。

ケアツールIggy』では、利用者のケアや施設の衛生管理に役立つさまざまな機器を提供しております。利用者様とスタッフが安心して過ごせる施設環境づくりにお役立てください。

衛生機器でコスト削減を検討されている方は、こちらからお気軽にご相談ください。